遊びに，水や砂，泥，粘土，ビー玉や小枝，木の実などを取り込むことで，こどもが多様な触覚を体験することができます。
また，土や砂，粘土など自分の操作によって形が自在に変わる素材は，自分と世界に応答関係があることを直感的に実体験として理解する機会でもあります．

　衛生管理などの面から直に触ることができなくても，ペットボトルに入った「ビー玉」と「どんぐり」のカラカラとした感覚の違いなど，感じて楽しむことができます。

トップの写真は書籍で紹介されている遊びの事例です。ビニール手袋に粘土を入れて人形にすることで，手に「触」感覚を得ることができます。握力の発達にも効果的です。こうした少しの工夫で，こどもたちの「蝕」環境を豊かにすることが提案されています。

【参考文献】青木智恵子（著），黎明書房：『車椅子やベッドの上でも遊べる　子どものためのふれあい遊び50』，ｐ76，2011年5月15日　5版発行

日常生活のなかの一コマが、触覚での遊びになっていることもあります。水の感覚を好むこどもは多いですが，［73.身近な手洗い場］は，衛生観念の発達などを支援する仕掛けであるともに，触覚を楽しむ場にもなっています。