66.食べ物を育てる体験

*この写真は許可を得て、加工しない写真を掲載しています。

多くの園で,園の畑や,プランターなどで野菜などを育てる取り組みをされています。食べ物を育てることはこどもにとっても楽しみですし,収穫したものを食べることも嬉しく,楽しいものです。野菜や果物を育てるなかで,生き物の命に対して責任をもつ気持ちや,協力する態度,豊かな心情や感性が育っていくことでしょう。

1歳半のこどもが,黒く色づいたブラックベリーを選って食べています。
プランターだけでなく,ごく小さなスペースでも,食べ物を育てることはできます。写真は,塀と駐車場の舗装の間のほんの30㎝ほどのすきまの土部分でベリーなどを育てているところです。

プランターと,ごくごく小さな「畑」で育てたジャガイモを収穫している様子です。食べ物がどのように育って,植物としてどのような構造(根と根茎,茎の関係など)をしているか,図鑑で見たことを「体感」することで,こどもたちは五感で,身体ぜんぶで納得します。
最近では,土の入ったふくろで作物を育てる方法なども,書籍やインターネットで紹介されています。この方法では,土のスペースがない園やご家庭でも,手軽に作物を育てることができます。

こちらの園では,おやつには園でできた野菜をいただきます。この日のおやつは,いまそこで採れたばかりのきゅうり。自分たちが日々眺め,水をやって育てた作物が,イベントとしてではなく日常に溶け込んでいます。こうした環境は,こどもたちの自然観や,食事への意識にも少なからず影響するでしょう。