27.着脱の自立への配慮

衣類の着脱場面では,「自分の棚から衣類を出したり,汚れ物を自分の袋などに入れる」「自分で衣類を脱ぎ着する」などへの配慮があると良いでしょう。
こどもが自分の持ち物棚がわかるためには,小さな年齢のこどもには自分の顔写真(保護者と一緒の写真を使うこともあります:㊶)を持ち物棚に掲示する,少し大きくなるとこども1人ひとりに固有の「マーク」を用意して,分散配置されるそれぞれのこどもの持ち物の所定の位置にそのマークを貼る,などの工夫がしばしば見られます。

顔写真,ひらがなで書かれた名前,マークが示された持ち物と汚れ物置き場の例です。下段の名前が書かれたビニールテープはクラスごとに色が決められており,保育室や玄関など各場所の持ち物置き場や,外出時の帽子などの色が統一されています。統一されたルールに則ることで,こどもが理解しやすく保育者の管理も容易になっています。

こどもそれぞれのマークだけが示された持ち物棚の例です。情報が絞られていることで,落ち着いた雰囲気となっています。

玄関に,靴の着脱と待機のためにベンチが置かれている園です。

トイレに,着脱や衣類の準備のためのベンチが置かれています。