2.気持ちの切り替え空間

登園したばかりのこどもたちが,気持ちの切り替えがうまくいかずにぐずってしまうシーンはしばしばみられます。3歳,4歳になり,泣いてすがるという時期を過ぎても,こどもにとって朝の別れがつらいことはままあります。

1.登園時の期待感]のように,おうちから園の生活への切り替えの空間がもてない場合でも,保育室や集団に入っていく前に,こどもがひとりまたは小人数で少し気持ちの切り替えをできる場所をとれないでしょうか。

ひとりになって自分の気持ちを整理できる場所があることは,こどもの心を落ち着かせてくれます。寂しいときは寂しいと感じることをそのまま認めることは感性の尊重です。また,もやもやした気持ちがあるときにはそのもやもやと自分自身が向かい合っていくことで自分の気持ちを自分自身がきちんと把握する力や,ストレスへの耐性を高めていけるでしょう。