65.食べ物を知り,楽しむ

自分たちが食べているものがどこから来ているのか,どのように作られているのかを知ることやそれらに興味や関心をもつことは,食育の大きな柱のひとつです。食材をつくっている人がいること,心を込めて作られていることを知ることで育つ,食材や食材をつくってくれる人,運んでくれる人への感謝の気持ちは,豊かな感性や心情へと結びついていくでしょう。また,動植物が食材になっていく過程を知ることは,自然や生命への畏怖や愛情を育てるでしょう。

写真は保育園での事例ですが,この園では,毎日の給食の献立と食事見本とともに,その日の食材の産地と育てた人を紹介しています。この日の食材の産地は「千葉県」「長野県」「長崎県」。「長崎って,どこにあるの?」そんな会話を通して,日本(ときには海外)の地名や地理の勉強にもつながっていくかもしれません。