2.気持ちの切り替え空間

登園したばかりや活動内容の移り変わりの際に,気持ちの切り替えがうまくいかずにぐずってしまったり,パニックになったりするシーンはしばしばみられます。

そんな時に,こどもがひとりまたは小人数で少し気持ちの切り替えをできる場所をとれないでしょうか。

ひとりになって自分の気持ちを整理できる場所があることは,こどもの心を落ち着かせてくれます。寂しいときは寂しいと感じることをそのまま認めることは感性の尊重です。また,もやもやした気持ちがあるときには“もやもや”と自分自身が向かい合っていくことで自分の気持ちを自分自身がきちんと把握する力や,ストレスへの耐性を高めていけるでしょう。

写真の園では保育室の内にこどもが一人になれる仕切りを設けています。保育室の中にこうした一人になれる場所があることで,こどもが落ち着いた後,すぐに活動に戻ることができます。また保育者からは中が見える高さですので,他のこどもたちの活動を見守りながら,仕切りの中にいる子の見守りもできます。