57.拡がりのある空間の体験

(社会福祉法人戸田蕨福祉会 あすなろ学園)

③小さな居場所]や[④くつろいだ雰囲気],[㊿「基地」空間],[(56)集中して遊べる空間]などでは,おおむね小さい空間や場所が,こどもたちの安心感や集中力を高めるとご紹介しています。

一方で,こどもたちは大きい空間,(水平方向への)拡がりのある空間に身を置くと,思わず走り出したくなったり,大きな声を出したくなったりなど,知らず心身の解放(「発散」のモード)になります。こどもたちにとっては,集中と発散の機会がともにあることが,心身のバランスの良い発達を促します。

園舎内に充分な広さのホールがあればもちろん良いですが,こどもたちが思いっきり心身の解放(「発散」のモード)になるためには,必ずしも園舎内である必要はありません。写真のような園庭や公園などの外部空間では,自然の風や空気,植物や土とのふれあいなど,屋内とは異なる体験もできます。