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一人ひとり発達特性の異なるこどもの成長・発達を支援する際には,「個別ケア」,「刺激の(量と質の)コントロール」,「構造化」が,土台となります。このサイトの構造については,”リゾームの構造について”をご覧ください。
心
- 自然と生命への畏敬と愛情
- 19.自然に親しむ
- 20.季節を感じ,楽しむ
- 21.命を感じ,親しむ
知
- 自立と自律
- 22.時間の可視化
- 23.日課の可視化
- 24.音で場面や行為を知る
- 25.流れをデザインする
- 26.「自分で」を支える
- 27.着脱の自立への配慮
- 28.排泄の自立への配慮
- 29.身近な手洗い場
関わる
- 喜んで話したり 聞いたりする態度
- 38.ショウ&テルの機会
- 39.仲間の共有
- 40.保育単位の連携と柔軟性
- 41.交流の拡がりを誘う空間
- 42.育ち合いの仕組み
- 人に対する愛情と信頼感
- 42.育ち合いの仕組み
- 46.命の祝福
- 47.自己の成長の確認
- 48.生活の振り返りの機会
- 49.作品の展示
- 他者を大切にする心 協調性
- 43.協働の達成感と喜び
- 44.集団活動の機会
- 45.集団のなかでの個の尊重
体
- 空間把握と身体の把握
- 57.拡がりのある空間の体験
- 58.立体的な空間の体験
- 59.俯瞰する体験
- 60.安全と危険の感覚
- しなやかで健康な身体
- 61.日常的に身体を動かせる環境
- 62.全身を使って遊べる幼児の環境
- 63.午睡や休憩での配慮
- 食への興味と関心
- 64.調理との関わり
- 65.食べ物を知り,楽しむ
- 66.食べ物を育てる体験
家庭や地域との連携
42.育ち合いの仕組み
経験や身体の大きさ,能力など「自分と違う」人との関わりを楽しみ,喜ぶ態度は,社会でのコミュニケーションの土台となります。こどもたちはお互いにとって,大人とは違って自分の思いを先回りして察してくれたり,気持ちが充分に伝わらなかったりする「思い通りにならない他者」です。さらに異年齢のこどもは同年齢のこどもに比べて,発達段階にもより差異がある「異なる他者」でもあります。
それでも日常的な関わりの中で,大きいこどもは小さいこどもの面倒をみたり,物事を教えたりするなかで年長者の役割を果たすことを喜びますし,こうした経験は自己肯定感につながります。小さいこどもは自分にできないことができる年上のこどもと一緒に過ごすことを楽しみます。日々の生活のなかにそのような育ち合いの仕組みがあることが,こどもたちが関わり合いを当たり前だと思う態度を育てていく土壌となるため,こどもたちにとって大切な環境だと言えます。
写真の園では,ランチルームがあり,異年齢が混ざり合って食事をしており,異年齢が自然に楽しく交流できる仕組みとなっています。