35.文字や数字がある環境

文字や数字といった抽象的な記号に日常的に触れることで,数の概念や文字の概念に自然に親しむことができます。またこうした文字や数字を用いてコミュニケーションをとることもできます。その場の状況や相手が言っていることを理解できるがうまく言葉で表現できない,話せないこどもとのコミュニケーションで写真のような,文字や絵が書いてあるカードを用いることがしばしばあります。

またこの写真の園では記号を取り入れています。集団指導室内に三輪車のコースがあり,床に貼られている矢印の方向に走るというルールを学びます。また矢印は普段の生活の中でも目にする記号であり,この記号があるところでは,矢印の方向に進むという概念も一緒に学びます。