住まいのアイデアいすの足にカバーをつける

場所 リビング
取り組みやすさ ★★★すぐにできる(モノを足す、ルールを作るなどの工夫)
こんなお悩みを
お持ちの方へ
  • 転びそうになる

滑らかにいすの出し入れができるよう、いすの足にカバーをつける取り組みです。とくにテニスボールのようなフェルト素材で適度な重みのあるものであれば、床を傷つけずにイスの出し入れができ、使用中に外れにくくなります。軽い力で動かせるため出し入れがしやすく、椅子をうまくしまえずにつまずくリスクを軽減することができます。

リビングやダイニングでのイスの出し入れは、日常的に繰り返される動作ですが、動線が乱れやすく、つまずきや不安につながる場面でもあります。とくに、椅子の位置が安定しない状態では、動作のたびに足元や周囲へ注意を向ける必要があり、暮らしの中で小さな負担が積み重なると考えられます。

そこで、イスの足に切れ目のあるテニスボールを取り付ける工夫をすると、いすをひいたり出したりする動きが、滑らかになります。テニスボール表面のフェルト素材によって床との摩擦が少なくなります。さらに、テニスボールだと適度な重さもあるため、ひいたときに動き過ぎてしまうことも防ぎます。床との引っかかりや不快な動作音を抑えることにもつながります。

取り組みの実際と声

4~5人で共同生活を送るグループホームで取り組みました。スタッフの方からの評価は全体的に非常に高いものでした。とくに、「椅子の出し引きがしやすくなった」という実用面での声が多く聞かれました。これまで使用していた椅子脚用のカバーと比較して、外れにくい点や床が傷つきにくい点についても高く評価されていました。

この取り組みでは、二色のテニスボールを用意し、順番に試しました。一色目は生活空間になじませることを意図した黒色、二色目は一般的なテニスボールと同様の黄色です。これら二色の比較において、色の違いによる評価の大きな差は見られませんでした。スタッフの方からは、「日常的に椅子の脚そのものを強く意識して行動しているわけではないため、色の違いが行動に大きく影響しなかったのではないか」との意見が聞かれました。