住まいのアイデア手すりを置く・簡易的に取り付ける
| 場所 | リビング、寝室、玄関、脱衣所 |
|---|---|
| 取り組みやすさ | ★★★すぐにできる(モノを足す、ルールを作るなどの工夫) |
| こんなお悩みを お持ちの方へ |
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壁に手すりをつけられないとき、据え置き型の手すりを置いたり、工事のいらない簡易的につけられる手すりを活用すると便利です。足元の心配を解消するだけでなく、寝室やリビングなどの部屋の真ん中や壁から離れたところでも手がかりをつくることができます。

「段差」は、どのような見え方の人にとっても危険やこわさを感じることが多い場所です。また、段差がない場所でも、その場所に慣れていなかったり、床に物が置いてあったりすると、危険な思いをすることがあるのではないでしょうか。こうした足元の心配があるときには、手すりがあると安心です。夜間など暗くなって足元が見えなくなる場所でも手がかりになります。また、浴室やトイレで、立ち上がったり着替えをしたりするときには、手すりが支えになります。
手すりを自宅に取り付けたいとき、自宅の中では思い通りに設置ができないこともあります。たとえば、取り付けたい場所に強度のある壁がない、賃貸物件のため取り付け工事ができない、スペースが十分でないなどです。このような場合には、据え置き型の手すりなど工事のいらない設置方法が検討できます。
また、置き場所を選ばない手すりは、寝室やリビングなどのいすから立ち上がって部屋を出るところなど、壁や大きな家具といったわかりやすい手がかりがない空間のなかで目印として使え、位置の微調整がしやすいところが利点です。不要ならはずすことも簡単にできます。
取り組みの実際と声

4~5人で共同生活を行っているグループホームで、置き型の手すりを取り入れてみました。
こちらの玄関の壁面には、靴箱や受付窓があり手すりをつけられるところがありませんでした。入居者のみなさんは、靴箱から靴を取り出し、座って靴の脱ぎ履きをすることが多いです。このとき、前かがみになったり、靴箱の開き扉を避けるように体を起こしたりと、体のバランスを崩しやすい動作が続きます。靴箱の角や扉など不安定なところにつかまる様子もありました。そこで、取り付け場所がなくても使える置き型の手すりを採用しました。
手すり選び、設置の位置選びは、スタッフの方と相談しました。ある入居者さんは、体調がすぐれないときには、足腰にいたみがあったり、歩くとき支えが必要になることがありました。そこで、「玄関で一旦休めたらよいのでは?」というアイデアから、折りたたみのいすがついている据え置き型の手すりを選びました。また、車いすを使う場合も想定し、手すりの置く位置によって動線を邪魔しないように手すりの向き、位置を決めました。実際に設置した後も、入居者の方、ひとりひとりの玄関での動きに合わせて、位置を調整していきました。
使う人にとっての「あったらいいな」や、いつもの場所の使い方・体の動かし方に合わせた工夫をした取り組みでした。