住まいのアイデアカバーやマットで色のコントラストをつける

場所 トイレ、浴室、脱衣所
取り組みやすさ ★★★すぐにできる(モノを足す、ルールを作るなどの工夫)
こんなお悩みを
お持ちの方へ
  • 家具や什器(便座、イスなど)の位置がはっきりしない

トイレの便器などの什器と床の色が同化しないようにし、床の色とコントラストが大きい色のマットやカバーを選ぶことで、床と便器の境目をわかりやすくします。色の差をつけると、物の位置や境目がはっきりして、使用時の安心につながります。

便器の色が白色で、床の色も白や明るい色だと、床に便器の色が同化して見えてしまい、位置や境界がわかりにくくなることがあります。このような状況では、便器があることや便器のある場所がわかりにくく、トイレを使うときに心配や不安を感じるのではないでしょうか。そこで、トイレの便器や便座と床との境界がわかりやすくなるように、色のコントラスト(隣接する色同士の、色の種類や明るさ、鮮やかさの対比)を大きくすると、メリハリが効いて形や境界をはっきりさせることができます。たとえば、次のような工夫です。

  • 白い床、白い便器のあるトイレで、便器の形に沿ってこげ茶色のトイレマットをおく
  • 白い便器に対して、黒など濃い色の便座カバーをとりつける

清潔感が大切にされるトイレ、脱衣所、浴室は、床や壁など室内全体が白色を基調にしていることが多い場所です。こうした場所の中にある、便器、浴槽、洗濯機、イスなども白いものが一般的です。脱衣所や浴室でも手探りで動いていて心配な場面があるようであれば、脱衣所ではお風呂との出入口に白い床に対して濃い色のマットを敷く、浴室では滑り止めマットや浴槽内すのこを濃い色にする、などの取り組みもできるでしょう。

これらの工夫は、物を増やして情報量を増やすのではなく、日常の空間の中で自然とわかりやすくなる差をつくることを意識したものです。

取り組みの実際と声

4~5人で共同生活を送るグループホームでこの取り組みを取り入れました。グループホームのスタッフからは思わぬ声も上がりました。「汚れが見えにくくなってしまって、掃除のときに少し困るようになった」という意見です。日々の清掃や管理を担う立場からは、衛生面の確認がしづらくなることはデメリットの一つです。

わかりやすさや安心感につながるように、マットやカバーを使って色の違いを出すことは取り入れやすい取り組みですが、日常的な使いやすさや管理のしやすさも含めて考えることの大切さが見えてきました。