住まいのアイデア通路の壁の色にコントラストをつける

場所 廊下
取り組みやすさ ★★すこし難しい(家具やインテリアへの工夫)
こんなお悩みを
お持ちの方へ
  • 人や物にぶつかってしまう
  • 方向感覚が不安になる・方向をとらえにくい
  • 距離感がつかみにくい

壁や扉まわりに色のコントラストをつけることで、廊下の形や境界をわかりやすくし距離感の把握を助けるアイディアです。壁全面でなく、テープの活用や腰壁風の配色など小規模な変更も可能です。

「視野が狭い」「コントラストがわかりにくい」「明暗や境界がわかりにくい」といったロービジョンの状態で廊下を歩いていると、まっすぐ歩いているつもりでも壁に寄ってしまってぶつかりそうになったり、疲れやすかったりすることはないでしょうか。壁と床の色や、壁と建具の色が似ていると、壁や建具の位置を把握することが難しくなります。色のコントラスト(隣接する色同士の、色の種類や明るさ、鮮やかさの対比)を大きくすると、メリハリが効いて形や境界がはっきりします。壁全面でなく、テープの活用やクロスの一部の貼り替え、腰壁風の配色など小規模な変更も可能です。たとえば、このような場所で工夫ができます。

  • 廊下の両側の壁(壁を床より明るい色、または暗い色にする。壁に帯状にクロスを貼る場合は、目線の高さや腰の高さを目安にする)
  • 出入口や扉まわり(扉や枠と壁の色を分ける)
  • 突き当りの壁(他の壁と色を変え、空間の終わりがわかるようにする)

こうした工夫によって自分の位置や進行方向がわかりやすくなり、安心して移動でき、夜間や疲れているときの不安軽減につながるかもしれません。また、手で伝っていく高さに帯状にクロスを貼れば、色のわからない人にとっても、触覚的な目印となります。手で触る部分に拭き取りやすい素材を選ぶことで、壁の傷みを軽減し清潔を保ちやすくなるでしょう。

実施にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  • 模様が多すぎる配色や細かい柄は、かえって見えにくくなることがある
  • 光の反射が強い素材(光沢のある壁紙など)だと、まぶしくなることがある
  • 部分的にクロスを貼付する場合には、手で伝っていくときの違和感や不安感がないよう端や角などがめくれず、周囲とスムーズにつながるように処理する

取り組みの実際と声

4~5人の少人数で共同生活をするグループホームでの取り組みの実際です。

玄関前からリビングルームまでの白一色の壁に、目線の高さを目安に帯状に黒いクロスを貼りました。クロスの素材はビニールで表面はマット加工です。裏側がシールになっている材料だと、切って貼るだけなので自宅で手軽に試すことができます。

こちらに入居されたばかりのある方は、「廊下を歩いているときに、壁に工夫がしてあることに気づいたよ」と。ここの場所の形、位置を覚えて頭の中に地図を作っているときに、参考にしてくださったようでした。