住まいづくりの考え方
わたしたちの研究の取り組みから、住まいづくりの考え方を整理しました。住まいづくりに大切なポイントを探ってみます。
住まいづくりを考えるための整理
それでは、具体的にどのようなことを目的に、どこにどのような取り組みをすると住まいがよくなるのでしょうか。
住まいづくりの理念や目的、その目的の達成を支える居住環境のあり方と具体化の方法について整理したのが下の図です。

上の図を自分の住まいに
重ねてみよう
具体例:120.物の置き方

ルールを統一するだけで
より自立した暮らしに
たとえば、物の置き方を決めておく(具体例20)ことは、よく行われている環境づくりの一つです。これは、自分で暮らすためのルールをつくり、ルールが統一された環境をつくる取り組みです。物の置き場所を一度見失ってしまうと、探し出すのに苦労します。そのために、「物の置き場所」にルールを決めて、そのルールを統一しておくことで、身のまわりのことがしやすくなり、「自立」した暮らしにつながります。
具体例:212.家電(洗濯機、電子レンジ等)

シンプルな機能こそ強い味方に
居住環境が「シンプルな機能」であることも「自立」した暮らしを支えます。
たとえば、電化製品のスイッチが最低限で簡単に操作できるようになっている(具体例12)ことで、自分で器具のスイッチをいれることができます。とくに暖房器具や台所で使う電化製品では、電源のON/OFFや温度・タイマーの設定が正確にできることも、火傷などけがを回避するために重要です。
最近の電化製品では、操作盤がフラットで指先では手がかりが得られないデザインのものや、多機能なために操作ボタンやダイヤルがたくさんついているものもあります。多くの操作ボタンやダイヤルを区別して、必要なボタンを見つけ使うことが難しいこともあります。
簡単な操作でできることが、これらの情報を得やすくし、「安全」に暮らすことにもつながると考えます。
環境のあり方に唯一の答えはありません
今は快適だと思う環境が、時間の経過とともに見え方や体の状態、誰とどのように暮らすかが変わることで、合わなくなってくることもあるでしょう。そのときどきに、ご自身に合った環境をつくり続けていくことが、よりよい暮らしの支えになるでしょう。

