住まいづくり体験談
- 2026年2月24日更新
これまで調査班では、自宅や共同生活のためのホームで「住まいづくり」の取り組みを行ってきました。実際にアイデアを試してみると、意外な発見や思っていたようにいかないこともあります。
ここでは、そんな「住まいづくり」の取り組みの実際と、参加者のみなさんの声をご紹介します。
1.通路の壁の色にコントラストをつける

4~5人の少人数で共同生活をするグループホームでの取り組みの実際です。
玄関前からリビングルームまでの白一色の壁に、目線の高さを目安に帯状に黒いクロスを貼りました。クロスの素材はビニールで表面はマット加工です。裏側がシールになっている材料だと、切って貼るだけなので自宅で手軽に試すことができます。
こちらに入居されたばかりのある方は、「廊下を歩いているときに、壁に工夫がしてあることに気づいたよ」と。ここの場所の形、位置を覚えて頭の中に地図を作っているときに、参考にしてくださったようでした。
クロスの素材を変えて、でこぼこのあるクッション壁紙シートでも試してみました。

光や色彩をとらえることが難しい方でも、触っただけでわかる手がかりがあれば役に立てるのではという試みでした。
ところが、入居者の方には、でこぼこのない壁紙のときと違いがはっきり感じられなかったということでした。また、職員の方の視点からは、「掃除がしにくい」というデメリットもわかりました。
この取り組みからは、手で触れる手がかりは、目線の高さよりも下の手すりのある位置まで下げないと効果が最大限に発揮できないことがわかりました。見てわかるところと、触ってわかるところ、日ごろの動きに合った工夫の仕方を見つけていきたいです。また、掃除や管理がしやすいかどうかも、満足できる工夫になるかの鍵を握っています。