*園のご要望により、加工しない写真を掲載しています。

「危ない」がある環境のなかでこそ,今の自分にできることとできないことを見極め,判断する能力が育つと考える園があります。

このツリーハウスは,こどもの身長に対してとても高く,園舎よりも高いところにトップの小屋があります。取りかかりの部分が安全=簡単だと,能力が不十分なこどもが思いがけず上に行ってしまう可能性があります。ここでは取りかかりの部分,登りはじめの一番下の枝までが高く,はしごなどもないため,最も難しい箇所になっています。このため,不用意にこどもが登ってしまうということがなく,一番下の枝から登れたこどもは,(高いところが怖い,などの心情面は別にして)技術や身体能力的には,上までも登れるという構造になっています。この園ではその他の遊具も,はしごや階段がなく,こどもたちの能力に合わせて遊べるように工夫されています。
 こどもたちはこうした環境のなかで,「これはまだ自分にはできない」「あの遊具ができるようになったら,あっちにチャレンジする」など,自分で自分にとっての危険と安全を判断して,遊んでいます。もちろん,「あの遊具で,年長組のように遊びたい」といった,あこがれの気持ちが育つなかで,様々な遊具や遊び方に挑戦する気持ちも育っていきます。いま見える「危険」は,回避の対象であるだけでなく,いつか克服すべき挑戦の対象でもあるのです。


*園のご要望により、加工しない写真を掲載しています。

これもこどもの目線からみれば,見上げるほどに高い遊具です。下には螺旋の滑り台があり,こちらでは主に小さいこどもたちが遊んでいます。


*園のご要望により、加工しない写真を掲載しています。

見れば,遊具の頂上の小屋の屋根の上に,こどもたちが登っています。彼女たちも,「ここまでできる」という自分の判断で遊んでいます。


*園のご要望により、加工しない写真を掲載しています。

園庭に設けられた木工のスペースです。小さいこどもでも、金槌やのこぎりを使って、木片からさまざまな作品や遊びの道具をつくっています。これらが自らの想像を土台とした見立て([18.見立てを誘う環境])の対象ともなっていきます。

端から見ればはらはらする光景ですし,この園に来たばかりのこどもがすぐにこのようなことをできるわけではありません。この園では小さな頃からの遊びや,判断の積み重ね、「絶対にやってはいけないこと」と「やるべきこと」を繰り返し教えることなどの指導の積み重ねで,危険と安全を見分ける感覚を育てていくのです。

情緒の安定
1.登園時の期待感
2.気持ちの切り替え空間
3.小さな居場所
4.くつろいだ雰囲気
5.延長保育スペースでの配慮
豊かな感性
6.「触」覚のある環境
7.遊びのなかの触覚
8.全身で感じる遊び
9.においの体験
10.風と気づき
11.光の体験
12.日常的に美に触れる
豊かな心情
13.「演じ」て理解する
14.表現する−音楽
15.表現する−絵画,造形
自然と生命への
畏敬と愛情
 
19.自然に親しむ
20.季節を感じ,楽しむ
21.命を感じ,親しむ
 
創造性の芽生え
13.「演じ」て理解する
14.表現する−音楽
15.表現する−絵画,造形
16.物語が編み込まれた環境
17.遊び込める仕掛け
18.見立てを誘う環境
豊かな言葉
35.文字や数字がある環境
36.知識や物語の泉に触れる
37.読み聞かせの演出
38.ショウ&テルの機会
思考力
30.伝統文化を遊ぶ
31.自国の文化を知り,親しむ
32.多様性を体感する
33.電子メディアとの適切な距離感
34.「不思議」,科学の目の芽生え
自主性・主体性・意欲
50.「基地」空間
51.アフォーダンスの演出
52.遊びの可視化
53.遊びの保存
54.片付けのための工夫
55.遊びの場の保障
56.集中して遊べる空間
自立と自律
22.時間の可視化
23.日課の可視化
24.音で場面や行為を知る
25.流れをデザインする
26.「自分で」を支える
27.着脱の自立への配慮
28.排泄の自立への配慮
29.身近な手洗い場
 
関わる
喜んで話したり
聞いたりする態度
 
38.ショウ&テルの機会
39.仲間の共有
40.保育単位の連携と柔軟性
41.交流の拡がりを誘う空間
42.育ち合いの仕組み
人に対する愛情と信頼感
42.育ち合いの仕組み
46.命の祝福
47.自己の成長の確認
48.生活の振り返りの機会
49.作品の展示
他者大切にする心
協調性
 
43.協働の達成感と喜び
44.集団活動の機会
45.集団のなかでの個の尊重
 
空間把握と身体の把握
57.拡がりのある空間の体験
58.立体的な空間の体験
59.俯瞰する体験
60.安全と危険の感覚
しなやかで健康な身体
61.日常的に身体を動かせる
乳児の環境
62.全身を使って遊べる幼児の環境
63.午睡や休憩での配慮
食への興味と関心
64.調理との関わり
65.食べ物を知る
66.食べ物を育てる体験
 
家庭地域との連携
67.地域の文化と伝統に親しむ
68.地域との関係をつくる
69.保育の時間の共有
70.保護者とつくる環境
71.保護者の活動支援
72.保護者同士の関係をつくる