*園のご要望により、加工しない写真を掲載しています。

立体的な空間とは,たとえば吹き抜けや中二階,ロフト,視野が拡がる階段などがあって,空間が2層・3層になっている空間,それが感じられる空間を指します。保育施設やご家庭では,平面的な拡がりはあっても,立体的な空間を体験しにくいことが少なくありません。
 園庭などの屋外空間では,ジャングルジムや滑り台など高さのある遊具が置かれていることが多いのですが,屋内空間,つまり一定の制限のある空間(大きさが限定された空間)のなかで立体的な空間を体験できると,三次元の「空間」というものを理解するきっかけとなりやすいと言えます。例えば園庭で,ジャングルジムに登って周囲を見回しても,その向こう側の境界が茫漠としているので,「空間」は把握しにくいのです。
 三次元立体としての空間を体験することは,空間と自分の身体を把握しすることにつながります。また立体的な空間では,全身を使って移動したり遊んだりすることができるので,身体づくりにもつながります。

天井高の高い保育室に,立体の遊具を置いています。遊具はご覧の通り下から登る「階段」はなく,はしごを使って登ります。室内でも身体を使って遊べます。3段になった遊具の空間はそれぞれこどもたちの遊び場所になっており,例えば2段目には,ままごと遊びのスペースが作り込まれています。

この園では,屋根の傾斜を利用して保育室にロフトが設けられています。ロフトは隣り合う保育室をつないでいて,保育室の裏側(園庭と反対側)の廊下と合わせて,立体的な回遊性のある空間となっています。

こどもたちは,棒や段差,階段を使って保育室の中でも身体いっぱいで遊んでいます。

ホールに連続した大階段がある園です。この大階段は,イベントの際の座席として使われたり,日常的にもこどもたちの遊び場所になっています。

周囲に開かれた,ゆったりとした階段は,こどもの遊びや滞在の場所にもなります。立体的な空間を使って遊ぶ体験は,こどもたちの“場所を見つける力”も育てます([51.アフォーダンスの演出]も参照してください)。

都心の,保育施設としては狭小な敷地に建てられた保育施設の内部空間です。1フロアごとがあまり大きくないことを活かして,フロアごとに「室」として区切らない,年齢ごとの保育スペースとしており,2階フロアに0・1歳児保育室,中三階に2歳保育室,3階フロアに3〜5歳児の保育室をとっています。その2階〜中3階〜3階とつながるスキップフロア状の階段空間は,保育室と区切られることなく,こどもたちの遊び場所となっています。

屋外空間でも,立体空間として作り込まれた遊具などで,空間を感じることができる事例もあります。


*園のご要望により、加工しない写真を掲載しています。

この園では,園庭を囲むように大きな,一体的な遊具を建築的なスケールで作り込んでいます(遊具というよりも,建物のように作り込まれています)。この遊具のデッキの下にある大小の空間のなかで,こどもたちは半屋外の空間のように場を見つけて,遊んでいます。

情緒の安定
1.登園時の期待感
2.気持ちの切り替え空間
3.小さな居場所
4.くつろいだ雰囲気
5.延長保育スペースでの配慮
豊かな感性
6.「触」覚のある環境
7.遊びのなかの触覚
8.全身で感じる遊び
9.においの体験
10.風と気づき
11.光の体験
12.日常的に美に触れる
豊かな心情
13.「演じ」て理解する
14.表現する−音楽
15.表現する−絵画,造形
自然と生命への
畏敬と愛情
 
19.自然に親しむ
20.季節を感じ,楽しむ
21.命を感じ,親しむ
 
創造性の芽生え
13.「演じ」て理解する
14.表現する−音楽
15.表現する−絵画,造形
16.物語が編み込まれた環境
17.遊び込める仕掛け
18.見立てを誘う環境
豊かな言葉
35.文字や数字がある環境
36.知識や物語の泉に触れる
37.読み聞かせの演出
38.ショウ&テルの機会
思考力
30.伝統文化を遊ぶ
31.自国の文化を知り,親しむ
32.多様性を体感する
33.電子メディアとの適切な距離感
34.「不思議」,科学の目の芽生え
自主性・主体性・意欲
50.「基地」空間
51.アフォーダンスの演出
52.遊びの可視化
53.遊びの保存
54.片付けのための工夫
55.遊びの場の保障
56.集中して遊べる空間
自立と自律
22.時間の可視化
23.日課の可視化
24.音で場面や行為を知る
25.流れをデザインする
26.「自分で」を支える
27.着脱の自立への配慮
28.排泄の自立への配慮
29.身近な手洗い場
 
関わる
喜んで話したり
聞いたりする態度
 
38.ショウ&テルの機会
39.仲間の共有
40.保育単位の連携と柔軟性
41.交流の拡がりを誘う空間
42.育ち合いの仕組み
人に対する愛情と信頼感
42.育ち合いの仕組み
46.命の祝福
47.自己の成長の確認
48.生活の振り返りの機会
49.作品の展示
他者大切にする心
協調性
 
43.協働の達成感と喜び
44.集団活動の機会
45.集団のなかでの個の尊重
 
空間把握と身体の把握
57.拡がりのある空間の体験
58.立体的な空間の体験
59.俯瞰する体験
60.安全と危険の感覚
しなやかで健康な身体
61.日常的に身体を動かせる
乳児の環境
62.全身を使って遊べる幼児の環境
63.午睡や休憩での配慮
食への興味と関心
64.調理との関わり
65.食べ物を知る
66.食べ物を育てる体験
 
家庭地域との連携
67.地域の文化と伝統に親しむ
68.地域との関係をつくる
69.保育の時間の共有
70.保護者とつくる環境
71.保護者の活動支援
72.保護者同士の関係をつくる