声かけだけ,または声かけがなくともじぶんたちで片付けができるようになることは,こどもたちの成長過程のなかでとても大切です。
 いちいち,どこに,なにを,どのように,片付ければよいかを保育者に確かめることなく,自分で片付けていける環境づくりがなされていれば,こどもたちはより自主的に片付けをすることができるでしょう。何でも自分でできること,できると思うことは自信や,自己肯定感につながります。またいま自分がなにをすればよいかを環境を手がかりに自分で考え,判断していく経験は,思考力や,自立と自律の精神を育てます。
 園やご家庭ごとに,様々な工夫の例があります。いくつかの例をご紹介します。

制作のゾーンで,マジックを色ごとに整理することに決めている園の,整理カートの写真です。色ごとにテープが貼られたペン立てが用意されており,こどもたちが色合わせのゲーム感覚でペンを片付けることができます。

カラフルなテープケースです。どこに,どのようにテープをしまえばいいか,一目でわかります。このようにしか置けないという制限を加えることで,迷うことなく片付けができます。

何を入れる場所か,写真と文字で指示がされたケースです。イラストと文字で示す園もあります。

イラストの場合には,情報を誇張したり省略したりが容易なため,「重ねて入れる」など,なにをしまうかだけでなく,どのようにしまって欲しいかをわかりやすく指示しやすいという特徴があります。

こちらでは,何色の玩具が,いくつあるか,がイラストと文字で示されています。足りない玩具がすぐにわかりますし,こどもたちにとって日常的に数や文字に触れる機会ともなっています([35.文字や数字がある環境]も参照してください)。

情緒の安定
1.登園時の期待感
2.気持ちの切り替え空間
3.小さな居場所
4.くつろいだ雰囲気
5.延長保育スペースでの配慮
豊かな感性
6.「触」覚のある環境
7.遊びのなかの触覚
8.全身で感じる遊び
9.においの体験
10.風と気づき
11.光の体験
12.日常的に美に触れる
豊かな心情
13.「演じ」て理解する
14.表現する−音楽
15.表現する−絵画,造形
自然と生命への
畏敬と愛情
 
19.自然に親しむ
20.季節を感じ,楽しむ
21.命を感じ,親しむ
 
創造性の芽生え
13.「演じ」て理解する
14.表現する−音楽
15.表現する−絵画,造形
16.物語が編み込まれた環境
17.遊び込める仕掛け
18.見立てを誘う環境
豊かな言葉
35.文字や数字がある環境
36.知識や物語の泉に触れる
37.読み聞かせの演出
38.ショウ&テルの機会
思考力
30.伝統文化を遊ぶ
31.自国の文化を知り,親しむ
32.多様性を体感する
33.電子メディアとの適切な距離感
34.「不思議」,科学の目の芽生え
自主性・主体性・意欲
50.「基地」空間
51.アフォーダンスの演出
52.遊びの可視化
53.遊びの保存
54.片付けのための工夫
55.遊びの場の保障
56.集中して遊べる空間
自立と自律
22.時間の可視化
23.日課の可視化
24.音で場面や行為を知る
25.流れをデザインする
26.「自分で」を支える
27.着脱の自立への配慮
28.排泄の自立への配慮
29.身近な手洗い場
 
関わる
喜んで話したり
聞いたりする態度
 
38.ショウ&テルの機会
39.仲間の共有
40.保育単位の連携と柔軟性
41.交流の拡がりを誘う空間
42.育ち合いの仕組み
人に対する愛情と信頼感
42.育ち合いの仕組み
46.命の祝福
47.自己の成長の確認
48.生活の振り返りの機会
49.作品の展示
他者大切にする心
協調性
 
43.協働の達成感と喜び
44.集団活動の機会
45.集団のなかでの個の尊重
 
空間把握と身体の把握
57.拡がりのある空間の体験
58.立体的な空間の体験
59.俯瞰する体験
60.安全と危険の感覚
しなやかで健康な身体
61.日常的に身体を動かせる
乳児の環境
62.全身を使って遊べる幼児の環境
63.午睡や休憩での配慮
食への興味と関心
64.調理との関わり
65.食べ物を知る
66.食べ物を育てる体験
 
家庭地域との連携
67.地域の文化と伝統に親しむ
68.地域との関係をつくる
69.保育の時間の共有
70.保護者とつくる環境
71.保護者の活動支援
72.保護者同士の関係をつくる