*園のご要望により、加工しない写真を掲載しています。

玩具や遊具を他のものとして扱う「見立て」は,こどもにしばしば見られる行動です。見立て遊びのなかで,創造性や思考力,自主性が鍛えられていきます。また「見立て」は多くの場合,自分のなかだけでの見立てではなく他者と共有されることを前提とした行為です。例えば砂山をケーキに見立てて人に勧めるなど,ままごと遊びも見立ての要素を多分に含んでいます。こうした個々人の思考の共有は,他者理解や協調性に結びついていきます。

この写真では,椅子やテーブルを組み合わせて,バスに見立てて遊んでいます。動かしやすく,シンプルな形状であることが見立てを誘っています。

写真は,木製の遊具をバスに見立てて遊ぶこどもです。
機能を縛りすぎない遊具や,シンプルな遊具や玩具は,さまざまな見立てを誘います。例えば「トマト」の色や形を忠実に表したしたままごとの用の玩具はトマトとしてしか扱われませんが,手の平にのる大きさの「ボール」は,ミカンやリンゴ,トマト,など似た形をもつさまざまなものに見立てられます。
さらに彼らが共有できる物語をもっていれば[16.物語が編み込まれた環境],[36.知識や物語の泉に触れる],この遊具は空を駆ける竜やペガサスになるかもしれません。見立てを誘う環境は,想像力を刺激する物語世界によっても支えられます。

「遊具」としてだけではなく,場としての見立ても見られます。写真は,遊具とは呼びにくい,段差のあるウッドデッキです。このウッドデッキでは,いつも複数のグループのこどもたちがそれぞれここをいろいろな場所に見立てて,ごっこ遊びをしています。段差(適度な高低差)があることで,飛び降りる,よじ登る,隠れるなどのこどもたちのさまざまな行為が誘われることや,適度な広さであることで,その場所が周囲の場所とは異なる特別な場所として,こどもたちの遊びを誘発しています。

情緒の安定
1.登園時の期待感
2.気持ちの切り替え空間
3.小さな居場所
4.くつろいだ雰囲気
5.延長保育スペースでの配慮
豊かな感性
6.「触」覚のある環境
7.遊びのなかの触覚
8.全身で感じる遊び
9.においの体験
10.風と気づき
11.光の体験
12.日常的に美に触れる
豊かな心情
13.「演じ」て理解する
14.表現する−音楽
15.表現する−絵画,造形
自然と生命への
畏敬と愛情
 
19.自然に親しむ
20.季節を感じ,楽しむ
21.命を感じ,親しむ
 
創造性の芽生え
13.「演じ」て理解する
14.表現する−音楽
15.表現する−絵画,造形
16.物語が編み込まれた環境
17.遊び込める仕掛け
18.見立てを誘う環境
豊かな言葉
35.文字や数字がある環境
36.知識や物語の泉に触れる
37.読み聞かせの演出
38.ショウ&テルの機会
思考力
30.伝統文化を遊ぶ
31.自国の文化を知り,親しむ
32.多様性を体感する
33.電子メディアとの適切な距離感
34.「不思議」,科学の目の芽生え
自主性・主体性・意欲
50.「基地」空間
51.アフォーダンスの演出
52.遊びの可視化
53.遊びの保存
54.片付けのための工夫
55.遊びの場の保障
56.集中して遊べる空間
自立と自律
22.時間の可視化
23.日課の可視化
24.音で場面や行為を知る
25.流れをデザインする
26.「自分で」を支える
27.着脱の自立への配慮
28.排泄の自立への配慮
29.身近な手洗い場
 
関わる
喜んで話したり
聞いたりする態度
 
38.ショウ&テルの機会
39.仲間の共有
40.保育単位の連携と柔軟性
41.交流の拡がりを誘う空間
42.育ち合いの仕組み
人に対する愛情と信頼感
42.育ち合いの仕組み
46.命の祝福
47.自己の成長の確認
48.生活の振り返りの機会
49.作品の展示
他者大切にする心
協調性
 
43.協働の達成感と喜び
44.集団活動の機会
45.集団のなかでの個の尊重
 
空間把握と身体の把握
57.拡がりのある空間の体験
58.立体的な空間の体験
59.俯瞰する体験
60.安全と危険の感覚
しなやかで健康な身体
61.日常的に身体を動かせる
乳児の環境
62.全身を使って遊べる幼児の環境
63.午睡や休憩での配慮
食への興味と関心
64.調理との関わり
65.食べ物を知る
66.食べ物を育てる体験
 
家庭地域との連携
67.地域の文化と伝統に親しむ
68.地域との関係をつくる
69.保育の時間の共有
70.保護者とつくる環境
71.保護者の活動支援
72.保護者同士の関係をつくる